富山県はチューリップの名所がたくさん!
富山県はなぜチューリップが有名なのでしょうか?
今回は、富山でチューリップが有名な理由と球根生産の歴史についてお伝えします。
富山でチューリップが有名なのはなぜ?
富山県の県花は「チューリップ」です。
県を代表する県花になるほど富山県ではチューリップが有名です。
しかしなぜ富山でチューリップが有名なのか気になりますね。
チューリップの生育に適している
南北にのびる日本列島の中心、本州の中央部に位置しているのが富山県です。
そんな状況下のため、様々な場所でチューリップの栽培することができ、チューリップは富山県全域に普及していきました。
現在では約300品種のチューリップが栽培されています。
水田裏作に適した環境
冬は水田が雪で覆われることで、地中の温度と湿度が一定に保たれて水切れの心配がなく、富山県は、チューリップの球根の水田裏作に適した環境です。
また富山県の春は晴天率が高く、日照量も多いためチューリップの球根の生育にとって好条件であるため、チューリップが多く栽培されました。
チューリップの球根栽培に尽力した人がいた
チューリップの球根生産の歴史でも登場する水野豊造さんたちです。
どんな恵まれた環境や条件でも、実際に行動を起こさなければ何も現状は変わりませんね。
水野さんがチューリップ作りのために努力し、工夫し、地域の人々に働きかけたからこそ富山県でチューリップは有名になっていきました。
チューリップをメインとした公園や施設、農地がたくさんある
砺波チューリップ公園でチューリップフェアが毎年行われています。
チューリップの祭典が行われることでたくさんの人々が富山県にやってきますね。
チューリップ四季彩館のような光と花のアトリエがテーマの施設もあります。
また、にゅうぜんフラワーロードのような農地を利用してチューリップ祭りを開催し、農地を有効活用しています。
富山県がチューリップで有名なのは、チューリップの栽培をするのに恵まれた土地とそれを活かそうとした人たちがいたからですね。
また、長い年月をかけてそれを受け継ぎ、公園や施設、農地などで現在もチューリップを育て続けている人達がいるからです。
富山でのチューリップ球根生産の歴史
富山県はチューリップの球根出荷量日本一を誇ります。
そんな富山県とチューリップの球根の歴史はとても気になりますね。
富山県ではじめてチューリップ栽培をはじめた人物と、その理由は?
大正7年(1918年)、砺波市の水野 豊造(みずのぶんぞう)さんたちがチューリップの球根の生産をはじめました。
水野さんたちは、水田裏作でチューリップの栽培をし、冬の間の農地を活用しようと考えました。
水野さんは、自分自身の利益のためだけにチューリップ栽培を始めたわけではありません。
冬の時期にチューリップを栽培することで同じ農家の方や後継者が今後農業だけでくらしていけるようにしたいという理由から、水野さんはチューリップの栽培を始めたのです。
チューリップの球根の栽培をはじめてから現在まで
水野さんは、最初にチューリップの球根を切り花として販売しました。
その後、種苗商がチューリップの球根を高く買い取ったことをきっかけに、本格的に、チューリップの球根栽培を行いました。
現在は、チューリップのオリジナル品種開発や低コスト栽培管理技術の研究などが行なわれていますよ。
富山県のチューリップの球根は、生産者による自主検査をし、検査員による県営検査、それに通過した球根だけが出荷されます。
品質の高いこだわりのチューリップの球根を生産しているのですね。
そんな球根は綺麗なチューリップの花を咲かすこと間違いなしですね。
現在では富山県花卉球根農業共同組合WEBショップで、オンラインで富山のチューリップの球根を購入することができますよ。
富山から全国各地に富山のチューリップの球根を届けるところまで発展しています。
水野豊造さんが始めたチューリップの栽培は現在に至るまでたくさんの人に引き継がれています。
チューリップの歴史は、たくさんの人の努力と希望が積み重なってできたものなんですね。
出稼ぎに行かずに農業だけでくらしていけるようにと、水野さんが行動を起こしたことが、今では富山県の県花になり、富山県を支える大事な観光産業になりました!
時代と共に変化しながらこだわりのチューリップの球根が生産され、今後も富山県はチューリップ球根の出荷量日本一の産地として発展していくことでしょう。
富山のチューリップの見頃はいつ?
富山のチューリップの見頃は4月下旬から5月初旬です。
富山にはチューリップの名所がたくさんあります。
砺波チューリップ公園、にゅうぜんフラワーロード、富山城址公園などです。
富山のチューリップの名所についてはこちらの記事をご覧ください。
コメント